紅葉の中央アルプス 木曽駒ヶ岳から空木岳へ
10月の三連休は旅行会社のツアーガイドとして中央アルプスの縦走をご案内してきました。台風の影響を受けあまり天候はよくありませんでしたが、無事木曽駒ヶ岳から空木岳への長大な稜線を縦走完了。空木岳では360°の大展望を得ることができました。


2025年の営業最終日の木曽殿山荘で宿泊。
たくさんのライチョウと遭遇

ライチョウ3兄弟。夏毛から冬気に生え変わっている途中の姿です。中央アルプスでは2018年に約半世紀ぶりにライチョウが発見され、その後、保護と繁殖を促す活動が功を奏した結果、現在では200羽近くまで数が増えました。今回も稜線の登山道にたくさんのライチョウを見ることができました。私たちを先導するようにちょこちょこと登山道を歩く様子がとてもかわいらしいものでした。
空木岳の山頂では全方位の大展望!

尖った宝剣岳とその隣に木曽駒ヶ岳。さらに左奥には槍穂高連峰まで遠望できました。紅葉も大変すばらしく、ダケカンバの黄色が特に映えています。


空木岳山頂と南には峰続きの南駒ヶ岳。深田久弥は日本百名山の選定において、空木岳と南駒ヶ岳のどちらを選ぶか迷ったそうです。結果的に空木岳という山名の響きの良さを重視して、南駒ヶ岳は選にもれてしまいました。しかし空木岳から南の稜線は実際に歩いたことのある身としては非常に素晴らしくおすすめのコースです。




写真真ん中の尖ったピークは塩見岳。その後ろに富士山の頭を見ることができました。下山は駒ケ根へ。2025年の日本アルプス山行は今のところこれで終了となりました。また来年もたくさんの日本アルプスをご案内できればと思っています。皆様も来年のご希望がありましたら早めにご連絡下さい。どんどん予定を詰めていきますのでよろしくお願いいたします。
山旅ガイドサービス 井上