家庭養鶏を始める

ここ数年温めてきた私の夢、家庭養鶏（ニワトリの飼育）を始めようと思います。

子どもの頃、縁日でもらってきたヒヨコを家で飼っていました。そういうヒヨコは卵を産まないオスと決まっているものですが、次第に成長すると卵を産んでくれるメスと分かり、大事に育てた記憶があります。ヒヨコから育ててあっという間に大きくなり卵を産んでくれました。小さな小屋でニワトリを世話した思い出は子どもながらにとてもいいものでした。そのニワトリは最後どうなったか、あまり憶えていないのですが、いつしか急にいなくなり親が人にあげたと聞きました。うちの家は代々農家だったのでつぶして食べてしまったのかもしれません。

田舎を出て関西で大学生として過ごし、会社員になり結婚して、子どもが生まれてよりよい環境と自然を求めて奈良県生駒市に移住しましたが、購入した家には森に面した小さな雑種地がついていました。昔から植物を育てたり自給自足の家庭菜園に興味があったので、毎年いろいろな野菜を極小の畑で育てています。日当たりが悪くとても満足する野菜は収穫できませんが、植物が育っていく様子を観察するのはとてもいいものです。そこで有機農法に相性がいい家庭養鶏を始めようと思い始めて幾数年。

家庭養鶏に関する本を読みあさり、近くの資材倉庫の会社から無料で廃材をもらって、ニワトリ小屋を建てる段取りも整いました。孵卵器も準備して、あとは有精卵を手に入れるだけ。

前々からいつかお伺いしようと思っていた、自然養鶏をされている暗峠の養鶏家・遊土ぴあさんにお伺いして、ニワトリを育ててみたいことを相談すると仕事中にもかかわらず鶏舎を親切に案内していただき、今日生まれたばかりの有精卵を譲ってもらうことができました。