これからの季節にみられる春の山野草を紹介
①カタクリ

春の山野草ときいてまずカタクリを思い浮かべる方は多いと思います。昔はこのカタクリの根を擦ってでんぷんを抽出して利用していました。今のでんぷんの原料はじゃがいもがほとんどです。ユリ科の植物で種が落ちて6~7年程度は毎年春に1枚か2枚の葉っぱだけで過ごします。花がつくようになるのはそれ以上年数が経った株ということになります。毎年春にきれいなお花を咲かせて、花期が終わると種を落として地上部は枯れて根っこだけで過ごすのです。それを思うと、カタクリのお花がより可憐に見えるのは私だけでしょうか。落ちた種にはアリを誘因する物質がついていて、お弁当目当てのアリが種を運んで分布を広げてくれます。寒い地域のお花なので関西では見ることは少ないですが、東北・上信越の山々でよく見られます。
②ミスミソウ


ミスミソウはその名の通り葉が三角形をしています。別名雪割草というように早春の雪解けの時期に真っ先に花を咲かせる植物で、花弁のように見えるのは実はガク片となり、中央の小さな部分がお花です。日本海側の多雪地に多く分布し、お花の色も白や紫、桜色など多彩なのが特徴です。
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③ニリンソウ


キンポウゲ科の植物で花が同じ株に2輪つくことが多いのでこの名がつきました。山地の湿った林床や水の流れのそばにしばしば大群落を作って花を咲かせます。雪融け後に一斉に出てくるので、かつては山菜として利用されていました。ただ葉がトリカブトによく似ているので、現代でも数年に一回は誤食して中毒を起こす事故が報告されています。山菜として採取する場合には、花がついている株だけを採取することが安全とされています。
※ガイドおすすめの花は後日追加していきます